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私事ではあるのだが、2日前にペットのハムスター(♀)が死んでしまった。小さい箱の中で一年半を過ごした小さな命だった。

その晩に冷たくなってしまった小さな体を手のひらに乗せ夜道を歩き、埋めに行った。思えば外の世界を見たのは我が家にやってくる時と俺が旅行に行っている間に友人の家に預けに行った時くらいのもので、彼女の世界は俺の家の中の小さな箱であって、たまに箱の外に出て部屋の中を散歩する範囲のものであった。歩きながら、これで幸せだったのだろうか…もっと良くしてあげられたのではないか…失って初めて考えた。そうだ、小さくたって懸命に生きていたんだ。

家の裏手、100メートルほど歩いたところに大きな大きな木があって、その根元にゲンコツ程の大きさの穴を深さ40センチほど掘って埋めた。

日本の列車事故は、遠く離れたオランダにいる俺の元にも様々な形で届いてくる。テレビのニュースでもトップで大々的に取り上げられている。あの事故で失われた100をも越える命と並べるのは、失礼な話かもしれない。でも、何かを失うことに、慣れたり、何も感じなくは絶対になりたくない。

その日、ちょうど時を同じくして数ヶ月前に植えたアボカドの種から芽が出ているのを見つけた。そういう時だったから、余計に嬉しいのかもしれない。これからどれだけ成長していくのか。どんな葉をつけるのかとても楽しみだ。そして、芽が出たこと、生きていること、俺を楽しませてくれること。そういうことに感謝していきたいと思う。

posted by Takuro